BUYMAをはじめとする個人輸入ビジネスには欠かせない「PayPal(ペイパル)」。
オンラインショップに自分のクレジットカードの情報を伝えることなく安全に決済ができるPayPalは、
僕たちショッパーにとって大変信頼できる便利なツールです。
しかし、PayPalを利用して外貨を決済すると、
実は「為替手数料が通常よりも割高になる」ということを皆さんはご存知でしたか?
為替手数料はショッパー活動の利益に大きく関わる部分なので、毎回きちんと把握しておくことが大切です。
そこで今回は「PayPal」の為替手数料の仕組みと、
高い為替手数料を安く節約するためのポイントを詳しくご紹介したいと思います。
※PayPalのアカウント開設がお済みでない方は、以下の記事から読んでみてください。
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目次
PayPalにおける「為替手数料」とは?
日本円をドルやユーロなどの外国通貨に両替する時に発生する手数料のことを「為替手数料」といいます。
これはBUYMAのショッパーとして活動されている皆さんなら、すでにご存知ですよね。
為替手数料は通貨の種類や金融機関・サービスなどによって異なりますが、PayPalでは以下のように定義されています。
「弊社の為替レートには、PayPalが外国通貨を取得する際のホールセール為替レートに上乗せした処理手数料(パーセントで表示)が含まれており、この処理手数料はPayPalにより保持されます。」
(出典:Paypal公式サイト)
つまりPayPalでは、実際の為替レートに手数料を上乗せした独自の為替レートを用いて両替が行われているということです。
今までPayPalを利用していたけど知らなかった、という方も多いかもしれませんね。
PayPalの為替手数料は高いって本当?
それでは、PayPalで決済すると実際どれくらいの為替手数料がかかるのかを見てみましょう。
PayPal公式サイトによると、各国の通貨から日本円に両替する際の為替手数料は
「支払金額の4%」とされています。
4%と聞くと「たったそれだけ?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
たとえば1,000ドル分の買い付けをしたらその4%、つまり40ドル分(約4,300円)が
為替手数料として支払額に加算されるということです。
こうして計算してみると、たかが4%といえども無視できない金額であることがわかりますね。
実はこの4%というのは、海外への送金・決済ができるサービスの中でも特に高額であるようです。
PayPalの為替手数料を安く節約するための対策
4%という高い為替手数料を知って、PayPalの利用に少し不安を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください^^
PayPalの為替手数料を節約するための対策はちゃんとあります。
それは「決済に利用するクレジットカードブランドが定める為替手数料を支払うように
PayPalの設定を変更する」という方法です。
日本のPayPalアカウントで利用可能なカードブランドの為替手数料
- VISA:1.63%~2.16%
- MasterCard:1.63%~2.16%
- AmericanExpress:2.0%
- JCB:1.6%~2.2%
※2019年8月時点の情報を掲載しています。
※為替手数料はカード発行会社によって異なります。
比べていただくとわかるように、クレジットカードの為替手数料はいずれのブランドもPayPalよりずっと安いです。
ただ、こちらは後ほど詳しくご説明しますが、
クレジットカードの場合は各ブランドごとに定められた「為替基準レート」に基づいて
算出された商品代金に対して上記の為替手数料が上乗せされることになります。
為替基準レートは実勢為替相場よりも若干高く設定されてはいますが、
それでもPayPalの為替手数料4%を支払うよりも安く済ませられるケースがほとんどです。
PayPal決済時にクレジットカード会社の為替手数料で支払う方法
ここからは、PayPalの為替手数料をクレジットカード会社の為替手数料で支払うように
設定を変更する手順をご紹介してまいります。
簡単な操作だけで為替手数料を節約できるので、ぜひ活用してください。
STEP1.
PayPalの画面に切り替わったら「¥1 JPY=$〇〇〇 USD」と記載されたところをクリックして、
「通貨換算レートのオプション」をクリックします。
STEP2.
「カード発行会社の通貨換算レート」にチェックを入れなおして「同意する」をクリックします。
STEP3.
あとは「同意して続行」をクリックして、決済を完了させればOKです。
PayPal決済時にクレジットカードの為替手数料で支払うポイント&注意点
最後に、PayPalの決済時にクレジットカードの為替手数料で支払うポイントと注意点をまとめました。
上記の手順を活用する前に、一度目を通してみてください。
為替手数料がいちばんお得なクレジットカードとは?
先ほどもお伝えしたように、クレジットカードの為替手数料は国際ブランドごとに異なります。
- VISA:1.63%~2.16%
- MasterCard:1.63%~2.16%
- AmericanExpress:2.0%
- JCB:1.6%~2.2%
日本のPayPalアカウントで利用可能なクレジットカードは主に上記の4社ですが、
この中で為替手数料も含めてもっともお得に決済ができるのはどこのブランドだと思いますか?
一見するとJCBの1.6%が最安ですが、実は支払い総額で比べると決してその通りになるとは限りません。
というのも、こちらも先ほど触れたように、
海外のショップでクレジットカード決済を指定した場合の代金は、
各ブランドごとに定められた「為替基準レート」に基づいて日本円に換算されるからです。
為替手数料の計算例
- 例1:基準レートが1ドル110円/為替手数料が1.63%のクレジットカードを利用する場合
110円 + (110円 × 1.63%) ≒ 112円
- 例2:基準レートが1ドル100円/為替手数料が2.16%のクレジットカードを利用した場合
100円 + (100円 × 2.16%) ≒ 102円
このように為替手数料が安くても、為替基準レートによっては支払金額が高くなる場合があるのです。
上記の例はちょっと極端なのですが、
もし1,000ドルの商品を購入した場合には為替手数料を含めておよそ1万円分も違いが出てきます。
そこで気になるのが「上記4ブランドの中でいちばん安く済むのはどこか?」ですよね。
これについては様々なメディアが検証を行っており、
現時点では平均して「MasterCardが他ブランドより為替レートが良い」という結果が出ています。
ただ、決済通貨にもよりますが近年は為替基準レートの差がそれほどなくなりつつあるので、
わずかな差であればポイント還元率の高いカードを使用することでカバーできるかもしれません。
為替レートの適用日は支払当日ではない
PayPalでクレジットカードの為替手数料を適用して支払いをする場合、
為替レートは、購入手続きを行った当日のものではなく、
カード会社がデータを受け取って処理するまでの日数分ずれて適用」されます。
(※だいたい3~5日程度)
そのため、購入手続きを行ってからカード会社が処理するまでの間にもし為替レートに値動きがあれば、
為替手数料を節約したつもりでも損をしてしまう可能性があります。
もちろん、逆に得をすることもありえますね。
よほど大規模な金融危機でも起こらない限り、数日で為替レートが大きく動くようなことはないと思いますが、
1円程度ならば動く可能性は十分にあるので「為替レートは変動する」ということだけ頭に入れておいてください。
まとめ
今回はPayPalの為替手数料の仕組みと、
高い為替手数料を節約する方法についてご紹介してまいりました。
少し長くなりましたので、内容をおさらいしておきましょうか^^
PayPal為替手数料まとめ
- PayPalでは独自の為替レートで両替が行われている。
- PayPalの為替手数料は4%と他のサービスより割高であるが、
クレジットカード会社の為替手数料を適用することで若干安くできる。 - クレジットカード決済時は各ブランドが定める”基準レート”にも注目。
「為替手数料が安い=お得」とは限らない。 - クレジットカードの為替手数料を適用させる場合の為替レートは
購入日から3~5日ずれて適用されるため変動する可能性がある。
PayPalの高い為替手数料は、決済時の設定を少し変えるだけで簡単に節約することができます。
たかが数円の差だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
買い付け金額が高くなるほどこの差が利益に大きく影響してくることになりますので、
ちょっと面倒でも必ず設定を変更してから決済を進めるようにしましょう。
困った時は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
それではこのへんで^^